とン。
いつものバス停にて――
「一〇月一〇日は豚の日?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「そこで元祖豚丼屋のTONTONがどこにあるのかしら? でも、全国の二十三店舗で実施ってことは結構多く展開してるのよね?」
「その豚の日に合わせて、看板メニュ〜の豚丼をトン価格――一〇円で販売っ⁉︎」
両目を豚にしながら、
「まあ、実施期間は過ぎてるのか……こんな事やってたのね〜……まだまだ肉道を深いわ……」
「一〇月一〇日に先着一〇名限定で一〇円で販売……まさに豚豚、トン、TONのブタまみれね〜」
「来年は絶対いこう!」
そんな風に硬く決意をする月夜が下記になにかを発見する。
「さらに同店では圧巻のボリュ〜ム『てっぺんチャレンジ』も行っているっ⁉︎」
「これよっ! こ〜ゆ〜のがほしいのよっ‼︎」
「しかも、制限時間内に食べ切れたら無料っ!」
「しかも、なかなかおいしそ〜じゃないっ! 米の量だけマシましにして、後半白米攻めでギブアップに追い込む感じのメニュ〜は多いケド、これは肉量もしっかりしてるし、ちゃんと配分していけば最後までいけるんじゃないかしら?」
「来年の一〇円よりもずっとこれでイイじゃないかしら?」
「ジョ〜ケンが18さいイジョ〜でおひとりさま、1カイだけってかいてあるよぉ〜」
隣でそういうイブキだった。