あげあげさイ。
いつものバス停にて――
「ファミチキ食べほ~だいっ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ど~ゆ~事かしら? ファミチキなんってお金さえあればいつでもでこでも食べほ~だいなんだケド……」
「深夜帯のタイミングに油変えのときは――でも、大抵は片方づつ洗っててベテラン店員なら二四時間三六五日対応してくれるわよね?」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「ファミマは『ファミチキ あげあげ祭』として初のファミチキ食べほ~だい企画『夢のファミチキ食べほ~だい』を全国一〇ケ所で行う……全店舗じゃないのね~……」
心底、残念そうに、
「ファミマの看板商品であるファミチを心ゆくまで堪能できる! ファミマ史上初のファミチ食べほ~だい企画っ!?」
「二日間しかないのと全店でじゃないのが不満だケド、十分すっごいわよね~」
「制限時間三〇分の間、ファミチとファミチキレッドが食べほ~だいっ!? 三〇分は短いわね~……常に五個づつ確保しててくれるのかしら?」
「さらにファミチキバンズも二個まで用意――いや! パン食べるならファミチキよ! バンズは終わったあとに別でファミチキ買って挟んで帰り道で食べるわっ!」
「参加費が一〇〇〇円なのは嬉しいわね~……毎日行くわ」
そういう月夜だった。