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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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こすパ。

 いつものバス停にて――


「月見、月見、月見、ツキミ、Tukimi――どこもかしこも月見一色ね〜……」

 月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らした。


「そ〜いえば、マックでツキミとエグチってど〜ちがうのぉ〜ってワダイになってたよぉ〜」

 隣でイブキがそんな事をいう。


「ツキミがキカンげんて〜で540エン。エグチはずっとやってて250。ちがいはソ〜スがちがって、ベ〜コンがはいってるだけ……」

 比較画像を見ながら、


「つまりオ〜ロラソ〜スとベ〜コンが290エンするんだよねぇ〜。それでエグチ2コしんじゃがバクタンしちゃたんだよぉ〜」


「まあ……でも、ベ〜コンはね〜……ソ〜スもマックのお金かかってそうじゃない?」

 そうフォロ〜する月夜。


「牛丼も特盛より並ふたつのがコスパいいとかってのもあったよね〜……金額と量――肉量を比較するのは仕方ないよね〜」


「でも、それだけじゃないよっ! 特盛って言いたいじゃないっ! お得な特盛一丁って店員さんの声聞きたいじゃないっ!」


「じゃ、ツキミにするのぉ〜?」


「エグチ二個と月見一食べる」

 結局、両方を選択する月夜だった。

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