まろン。
いつものバス停にて――
「びっくりドン――」
「ハンバ〜グレストランがなんかやるの?」
「あきゲンテ〜のマロンメニュ〜だって」
そう言いながら、スマホ画像を見せると月夜の顔から興味が抜けていく。
「まいとしニンキのマロンデザ〜トが27ニチからスタ〜トする」
「ことしはマロンサンデ〜やマロンシフォンもくわわる。ホ〜ジュンなマロンとソフトクリ〜ムがおりなすぜ〜たくなアジわいかぁ〜……」
「ソフトクリ〜ムも栗も贅沢かしら? 庶民的だと思うケド?」
隣でそんな事をいう月夜。
「ことしのチュ〜モクかぶはモンブランケ〜キがのった『モンブランパフェ』とたっぷりサイズの『ジョッキパフェ』かぁ〜……まあ、ジョッキかなぁ〜?」
「なにがちがうのよ?」
「ウツワとリョ〜」
「パフェのあのパフェグラスにはいったスガタもいいけどぉ〜……やっぱり、たっぷりリョ〜がはいったジョッキもいいよねぇ〜」
「ほかにもマロンサンデ〜かぁ〜……なんか、ちっちゃいパフェってあつかいだよねぇ〜サンデ〜」
「マロンシフォンはプレ〜トタイプでいいけどぉ〜……」
「まあ、ひととりぜんぶいっときますかぁ〜」
画像を見ながら、そういうイブキだった。