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さ~ろいン。
いつものバス停にて――
「ブロンコが厳選サ~ロインか~……」
月夜がいつになく真剣な表情でそんな記事を読んでいた。
「サ~ロインはね~……」
言葉を切って貯めた後に――
「おいし~のよ」
そんな事を言う。
「ステ~キハウスのブロンコが八月二二日より『炭火焼極撰サ~ロインステ~キ』と『肉厚とろあじフライ』を販売するか~……良さそうよね。サ~ロイン」
「アジは?」
「『炭火焼極撰サ~ロインステ~キ』は産地を訪問し厳選しており、赤きと脂身に甘みを感じられるサ~ロインを使用。炭火焼で外はカリっと中はジュ~シ~に焼き上げている。ハンバ~グのコンビメニュ~も揃え、両方楽しめるようになっているか~……ハンバ~グとのコンビか~……サ~ロインの極上な肉汁や脂を混ぜ肉のハンバ~グでごっちゃにするのはな~……肉量あがるのはいいだケドね~」
「たべないの?」
「サ~ロイン頂くまえに前菜として食べるわ」
「ニクのまえにニクっ!?」
「四〇〇グラムで六三五八円か~……一五〇〇〇円ぐらいかしら?」
月夜が頭の中で一キロ食べる計算をするのだった。