たいしょ~あいてム。
いつものバス停にて――
「コ~ラのジハンキでもうイッポンもらえるキャンペ~ンかぁ~……」
イブキがコ~ラの話題を集めた変なアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「8ガツ4ニチから31ニチまでジッシする。『コ~クオンさいだい4ホンまでムリョ~まつり』キャンペ~ンかぁ~……さいきんおおいよねぇ~……ジハンキのアプリいれてムリョ~キャンペ~ン」
そんな事を言っているイブキの隣では、
「あぁ~……そろそろ少なくなってきたわね~……ファミチキ四〇パ~セント増量のやつ……買う前にショ~ケ~スをよく見て買わないとフツ~のがでてくるのよねぇ~……」
「隅にちっさく終了しましたのやつでてるケド、もうちょっと大きな感じで知らせてほし~わよねぇ~……」
そう言いながら、でかい告知プレ~トにイルミネ~ションで縁取られた様子をイメ~ジする。
「これぐらいしてほし~わ」
そんな事を言いながら、
「さらに四〇パ~セント増量キャンペ~ンは続くか~……」
「今回は大大大人気のあの商品っ!? スパイシ~チキンかしら?」
「前あったわよねぇ~。ファミチキとスパイシ~チキンの増量――あれも大きかったわ~……」
「一二日から食べる牧場ミルクアイス……さぁ~、来週はなにかしら?」
そうおもって記事を閉じようとした月夜の指を『ガジっと』掴むイブキ。
「ちょっと、くわしく」
そういうイブキだった。




