たねがしマ。
いつものバス停にて――
「あのピノをめざしたでっかいピノこと『パルム』にダイニンキだったフレ~バ~ふっかつっ!?」
イブキがアイスの話題ばかりを集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「しかもオトナなアジかぁ~……レディなイブキさんにはふさわしいモノだねぇ~」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「オトナでリッチなキブンになれるアイス――」
「ピノってどっちかってゆ~と大人が食べてるイメ~ジないわよね~」
隣でそんな事をいう月夜。
「2022ネンにパルムシジョ~はつのアンノ~イモフレ~バ~としてハンバイされた。アンノ~イモかぁ~……」
そう言いながら、ホクホクのサツマイモをイメ~ジするイブキ。
「6ホンいりタイプをハンバイしワダイなったねぇ~……」
「さらに2023ネンにもハンバイされワダイとなり、も~ずっとうってればいいのに~」
「パルムあんの~いもではト~ドがたかいヒンシュ。たねがしまさんのアンノ~イモ。よくきくよねぇ~……たねがしま……」
「たねがしま。テッポ~とウチュ~センタ~とイギリスのフネをたすけってのと、モモタロ~のテキのオニがいたところだっけ?」
「桃太郎の鬼は鬼ヶ島じゃなかった?」
そう訂正する月夜だった。




