じたン。
いつものバス停にて――
「アメリカのタコヤキは日本のものとぜんぜん違う?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「タコヤキってゆ~と~……アレよね~。まんまるの生地の中にタコの足をいれてやいたやつ。最近だと揚げ焼きにして、表面はカリっと中はトロっとが人気よね~」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「アメリカでは豪快にタコ足一本を『ドン!』っと串にさして、そのまま衣をつけて焼き揚げる……その名も『タコヤキアメリカンドッグ』……アメリカでタコヤキというとコレ……」
「まあ。アメリカだからねぇ~……」
隣でそんな事をいうイブキが見ているスマホ画面には、
「『話しは聞かせてもらった。人類は滅亡する!』アンタなに読んでるの?」
月夜がスマホ画面を見ながら、
「そそ。なんかチキュ~のジテンがとつぜんキュ~カソクしだしたんだってっ! コトシの7ガツ10ニチは2025ネンのなかでもイッチバンみじかいイチニチだったんだってっ!」
「しかもNASAもなんでキュ~カソクしだしたのゲ~インはまったくフメ~なんだってっ!」
「だから人類滅亡?」
「そそ」
なぜか嬉しそうにそういうイブキ。
「人類滅亡は置いといて、1日の時間が短くなるなら夏休み短くなんない?」
「はっ!?」
知りたくない事実を知ってしまったイブキだった。