ゆるきゃら~
いつものバス停にて――
「月夜~見て見て」
そう言いながらイブキがスマホの画面を月夜に見せる。
「わっ! なにこれ!?」
「カワイイでしょ!」
差し出されたスマホ画面には餃子がモチーフのかわいい顔にガチムキな肉体をした奇妙なキャラクターが映っていた。
「顔はゆるキャラなのになにこの立派な肉体!」
「でしょ、でしょ。カワイイのにカッコいいとかサイキョ~だよ コイツ!」
そう言ってハシャぐイブキを月夜はジ~と見詰め。
「イブキさ~」
「ん~?」
「もしかしてアンタってマッチョ好き?」
「うん~……どうだろ? わっかんないや~でも、たくましい腕にぶら下がってみたいとは思うよう」
「ふ〜ん」
「しかも顔がギョーザで食べられるんだよ!」
「ビジュアル的にあんまし食べたくないよ〜な……」
「なんで、なんで!? ギョーザ協会コーニンキャラなんだよ!!」
「いや……これ見て食べたくなるアンタが異常なんだよ……」
月夜はゲッソリとしたまま餃子協会公認キャラを見たまま呟いた。
餃子協会公認キャラ 「ちゃおず君」で検索すれば出てきます。
飲み物は必ず飲み込んでから見てください。高確率で吹きます!