ごホ~。
いつものバス停にて――
「じ、じゃがりこがハンバイしゅ~りょ~……」
イブキが絶望にそまりきった瞳をしながら、そんな記事を読んでいた。
「カルビ~のだいニンキおかし『じゃがりこ』にとつじょハンバイシュ~リョ~――のウワサ?」
そこまで読んで、胸をなでおろすイブキ。
「あくまでウワサなんだねぇ~……よかった、よかった……ん? よかったんだよねぇ~?」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「じつはこのウワサ――まったくゴカイでデタラメ。よかったぁ~……」
「コトのほったんは『ちいかわ』とのコラボしたパッケ~ジ。『じゃがりこ ほそいやつサラダ』を7ガツからじゅんじきりかえてハンバイするとハッピョ~」
「『ス~リョ~げんて~なくなりしだいシュ~リョ~』がひとりあるきして、ぜんじゃがりこがなくなりシダイシュ~リョ~とかんちがいされた」
「そっかぁ~……こいつはトンダひとさわがせだねぇ~」
「別にじゃがりこが終了したぐらいで」
「Xではたいへんなオ~サワギだったんだよぉ~っ! トレンドにはいちゃうぐらいに」
「ふ~ん……」
興味なさそうな返事をする月夜だった。




