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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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ちきン。

 いつものバス停にて――


「セブンでナナチキが値段そのままで増量か〜……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「セブンイレブンは『Special夏祭』として七月十日より、ななチキを値段そのままで増量だけして販売するっ! これファミチキでもやってたわよね〜……四〇パ〜セントっていってたケド、倍ぐらいのあったわよね」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「ななチキは一一種類のスパイスを使った濃厚で肉厚なフライドチキン――使用部位はドラム。下モモよね〜……手羽と並んでうまいところ」


「ムネは?」


「胸肉は味が薄くってアブラが少なくってヘルシ〜なのよ」


「いいじゃないのぉ〜?」


「味気ない。薄味、なんか肉食べてる気がしない、パサパサしてる」


「ケンタもいろいろな部位あるケド、ウチはあえて胸肉いれないでってオ〜ダ〜してるもん。たまに聞き間違えてオ〜ル胸肉のときは殺意さえ覚えるわっ!」


「やっぱりフライドチキンはサイ、リブ、ウィング、ドラムよね〜……日本じゃでてこないケド、ヘッドも一度食べてみたいわっ!」


「ヘッド?」


「そう! ニワトリの頭揚げたやつ、こんなの」

 嬉しそうにスマホ画面を見せてくる月夜。


「えっ! ぐろっ! ホントにそのまんまのアタマでてくんだねぇ〜……」

 見せられたイブキはそういうのだった。

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