表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
4180/4298

なぞうナ。

 いつものバス停にて――


「今年もでるのね〜……」

 月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らした。


「ウナギを使ってないウナ丼がっ!」


「プラントべ〜スうなぎが今年の夏もやってくるっ!? まあ、やっぱりフツ~にウナギがイイけど……こいつも悪くないのよね~」

 そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「『日清謎うなぎ丼』は動物由来の原料を一切使用せずにウナギの蒲焼を再現! 『プラントベ~スうなぎ――謎ウナギを使用したカップめし。ホントすっごいわよね~」


「まあ、ウチとしては完全養殖化が成功してウナギ一尾一〇〇円の世界がくることが望ましいケド……」


「昨年は関東、中部、近畿限定で販売したところ『まるでうなぎ丼を食べているみたい」といった声が多数寄せられ、好評だったことから今年は全国で販売する。確かに……あの再現度はなかなかあなどれないわよね~……」


「今年はさらにクオリティを上げてほしいところだケド……」


「具材の謎うなぎは原料の大豆タンパクがもつ独特の香りを抑えることで、よりウナギに近い味わいに! 醤油ベ~スに白身魚の旨味をきかせたツユには新たに『炭火焼』風味を加えるなど、さらにパワ~アップ!」


「やっぱりクオリティをあげてるのね~……これは楽しみだわっ!」

 そういう月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ