ろしゅツ。
いつものバス停にて――
「ウチのバ~キンが山梨に初上陸っ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「山梨県内初となるハンバ~ガ~チェ~ン『バ~ガ~キング』が一七日イオンモ~ル甲府昭和にオ~プンした。県内初か~……それはすっごい事になるわよね~」
「国はもう税金つかってでもイオンとバ~キンをどんなトコロでも運営させるべきよね~……どんな小さな離島でもイオンとバ~キンのある国、日本! もう観光客が押し寄せてくるわっ!」
月夜は岩だけ岩礁のような小島に不釣り合いなイオンが建つ様をイメ~ジしながら、
「開店と同時に長蛇の列ができ――まあ、それはどこのバ~キンでも一緒よね~……。開店と同時にフ~ドコ~トに向かう人の波――フ~ドコ~トなのね~……できれば外に面した独立店舗ならイオン終わった後も営業できるのに……二四時間やってほし~わよねっ!」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「開店を待ちわびたファンは早速ワッパ~を頬張っていた。『うまい! 毎日、食べられる。山梨でこれが食べられるのはありがたい』『有給をとって。バ~ガ~キングに来ました。大きくて肉々しく、ちょっとアメリカンっぽいというか……おいしいです』といった声も」
「ユ~キュ~とってバ~キン……しかも、メディアにロシュツ……このヒト、あしたダイジョブかなぁ~?」
そんな心配をするイブキだった。




