ぐらんド。
いつものバス停にて――?
「マックの『テリヤキ祭』か〜……」
月夜がそんな声を洩らす隣では、
「マックがコ〜ラとポテトのゾ〜リョ〜っ⁉︎」
イブキがマックの別記事を読んでいた。
「マックのMサイズポテトのやく1、7バイっ⁉︎」
「――って、Mの1.7じゃなくってLとヒカクしてよぉ〜……Mなんってキホンたのまないよねぇ〜」
「LかLLだよねぇ〜」
「LLなんってあるの?」
隣で月夜反応する。
「Lサイズのダブルっ!」
指を『V』の字にしながら、
「単純に二つ頼んでるだけなのね」
「そそ。ポテトはぜんぶLサイズだけでいいよねぇ〜? マックいくときにポテトたべないってありえないよっ! マックはいるも~ジド~てきにいりぐちでポテトもたせてもいいレベルだよぉ~」
「マック来た人の大勢がポテトたべてるケド……そこまで押しつけがましいとイヤね」
隣でそんな事をいう月夜。
「え~っ! そっかなぁ~? オ~ダ~するテマはぶけて――はっ! そっか、ポテトをおもいうかべながら、オ~ダ~するたのしみをうばわないためかっ! そ~ゆ~コトだよね?」
「ううん。ぜんぜん違う」
「そ~だよねぇ~。ホクホクのポテトをイメ~ジしながら、オ~ダ~するあのたのしみをわすれちゃダメだよねぇ~」
そんな事をいうイブキだった。




