りがイ。
いつものバス停にて――
「ウチのバ~キンでワッパ~祭りっ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「バ~キンは五月一二日から『ワッパ~祭り』を開始する。も~やってんのね~……祭りってゆ~ぐらいだから人気のワッパ~一〇〇円均一とかになるのかしら?」
月夜がそんな無茶を言いながら、続きを読み進める。
「五種類の対象セットが三〇〇円びきになるク~ポンを公式アプリで配布か~……一六日までの五日間限定か~……デリバリ~や一部店舗でも実施してないトコロがある」
「バ~キンってデリバリ~やってんの? でも、デリバリ~は料金上がるわよね?」
「まあ、おみせはムダにヒトをつかってはこぶから、ト~ゼンあがるんじゃない?」
「バ~キン食べるから無駄じゃないわよ!」
「対象はワッパ~チ~ズセット。まあオ~ソドックスよね~」
「ダブルワッパ~チ~ズセット。とうぜんダブルもでるわよね。肉量は正義! 単純にパティを二つ重ねたモノだけど……」
「とりあえずポテトとコ~ラついてるからイイよねぇ~」
「ポテトとコ~ラあげるからワッパ~頂戴」
「あげるぅ~」
肉狂と芋狂の利害が一致した瞬間だった。




