表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
4123/4295

あゆミ。

 いつものバス停にて――


「焼肉冬の時代に『きんぐ』が大躍進?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「冬の時代? 焼肉ってコロナ禍でも店内は常に換気されてるからウィルスも蔓延しなくって、おいしくって、最高の食事方法だって世界保健機構もいってなかったっけ?」


「いってないとおもう……」

 隣でそんな事をいうイブキ。


「焼肉の煙と匂いがすっごいモンね。おいし〜し格テ〜ブルに換気用ダクトがついてて、清潔で綺麗でおいし〜――チェ〜ン店はそんな感じよね〜」


「個人経営で昔ながらのトコロは煙い店内に薄暗くて、おいし〜ってのもあるわよね〜――そ〜ゆ〜ところは換気も行き届いてないから、コロナ的にはマズイけど、味はおいし〜わよね」


「そんな焼肉が冬の時代?」


「ここまでがマエフリっ⁉︎」


「二〇二四年の焼肉屋倒産件数は五〇店舗……そんな数なの? 焼肉屋なんって牛丼屋ほどじゃないケド、全国に数億店舗あるじゃない」

 桁を盛る月夜。


「そんなのないよっ!」


「その中の五〇店舗なら、単に淘汰されただけなんじゃ……近くにもっと安くておいし〜ところできたら焼肉屋も閉店するわよね」


「焼肉も競争社会だからしょうがないわよっ!」


「『きんぐ』のヤクシンは?」

 ぜんぜん前に進まない月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ