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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
411/4312

おけ~こ。

 いつものバス停にて――


「ふ~ん…………心理テストによる習い事診断かぁ~」

 月夜が『春は新しい事を始めるチャンス!』といった特集記事を読んでいると、そんな見出しの記事をみつける。


「ん? なになに? 月夜なんかはじめんの?」

 イブキが月夜の言葉を聞きつけ、話しを振る。


「ん~……ウチは夏コミ資金――じゃなかった! ちょっとアルバイトがんばろ~と思ってるから……イブキはど~なの? かえってもゲ~ムばっかでしょ?」


「そんなコトないもん。じゅぎょ~ちゅ~にエンセ~だして、かえったらイベントかいいきいってユ~ちゃんやロ~マくんみつけないといけないし、オドリコもあげてるし、ロストソングもすすめないとだし、テンゴクヘンもやんなきゃだし――あっ! バイオリベ2もやらなきゃ」


「全部ゲ~ムじゃん!」


「どれもイブキさんにとってはダイジなコトです」


「はぁ~……もうちょっとマシな習い事でもしたら? ほら、この心理テストでなにがいいかチェックしてみよ~よ」

 そういって月夜はスマホ画面に映る記事を読み上げる。


「え~っと……あなたは何かに足をとられて突然、動けなくなってしまいました。しかも、もがけばもがくほど悪化する一方です。さてあなたの足をとらえたモノの正体はなんでしょう? イメ~ジしたモノの中から近いものを選んでください。

 泥、ハチミツ、ガム、ゆ、幽霊」


「う~ん……ど~しよ~」


「ん?」


「ちかいモノがないんだもん」


「なんだったの?」


「もがけばもがくほどアッカする……それってクソゲ~だよね?」


「…………いや、ゲ~ムから離れよ~よ」

 呆れ顔でそう言う月夜だった。


 ちなみに――

 泥はフィットネスクラブ

 ハチミツはアロメテラピ~

 ガムは茶道

 幽霊は英会話

 らしいです。

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