しぇア。
いつものバス停にて――
「好きな丼ランキング?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「そんなの決まってるじゃない! もうアレ以外ありえないわよね〜」
「他もがんばてるわよ。もちろん牛丼には及ばないまでもいい線いってるのはあるわ……豚丼、カルビ丼、てっちゃん丼……」
「ぜんぶイッショっ!」
月夜の丼ラインナップを聞いたイブキがそんな声をあげる。
「一緒じゃないわよっ!」
「ぜんぶニクじゃん! もっとカイセンとか……かつドンはニクかぁ〜……あれ? ドンっていがいとニクけ〜しかない?」
「牛丼、海鮮丼、かつ丼が全体の六割を占めるか〜……そんなもんなの?」
月夜の中では七割強が牛丼で海鮮丼一割、カツ丼一割という圧倒的なシェアをイメ〜ジしていた。
「十台男性では牛丼と海鮮丼とに二分され、二十から四〇代男性では牛丼が七割を占める圧倒的な人気! 五〇代からはカツ丼が八割をしめるんだ〜……」
「で、女性はどうなのかしら?」
「のってないから、ないんじゃない?」
「そっかっ! だからこの結果なんだっ! きっと全女いれたら牛丼が圧倒的になるハズよっ!」
そう力説する月夜だった。




