いもめんゼ~。
いつものバス停にて――
「つ、月夜のバ~キンがっ!?」
イブキがポテトの話題ばかりを集めたアプリの中にあった、なにかの記事を読んでいた。
「そ~よ。やっとウチのって認めた?」
「バ~キンが……バ~キンが……」
「ん~? ウチのバ~キンがサイドメニュ~の『フレンチフライド』を値上げ? 四月一八日からね~」
「いいじゃない。ポテトぐらい値上げしたって、ウチはバ~ガ~さえ値上げしなければ何にも問題ないわっ! むしろ値上がるならセット内容をポテトを外してバ~ガ~を二つチョイスできるようにしてほし~わね~」
隣で落ち込むイブキを無視してそういう月夜。
「しかも、セットのポテトもMからSにヘンコ~……バ~キンはポテトをきりすてたっ!」
「まあ、バ~ガ~キングだし、ポテトキングじゃないワケだから、と~ぜんじゃないの?」
「だって、だって、1バンうれてんだよっ! いちばんニンキなんだよっ!――マックでだけどぉ~」
「マックでもきっとハンバ~ガ~系の総数には及んでないわよ」
「ゲンザイリョ~やユソ~コストのねあがりでシカタなくかぁ~……イモはメンゼ~してほし~よねぇ~」
ポテトの画像を見ながら、そういうイブキだった。




