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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
395/4314

おしごと。

いつものバス停にて――


「も〜すぐ夏かぁ〜アルバイト増やそ〜かな?」

月夜が空を見つめながらポツリとそんな事を漏らす。


「なつ? なつになんかあるの?」


「う、うん。まあ……ち、ちょっとね……」


「なになに? あたらしいミズギとか? なつもののフクとか?」


「う〜……ま、まあ、そんなトコ……新作よ新作」


「ヘェ〜。あっ! こんなおしごとあるよ」

そういってイブキの差し出したスマホ画面には――


「へぇ、どれどれ」

月夜がスマホを受け取ると内容を確認しはじめる。


『ペンギンと氷山に囲まれたほのぼのとした職場です』


「ペンギン? なにこれ水族館とか?」

 珍妙な誘い文句に疑問符を浮かべる月夜。


「なんかユ~ビンのはいたつのオシゴトみたいだよ」


「ふ~ん……」

 業種にはとくにこだわりがないのか、そう流して続きを読み始める。


「もしやるならペンギンのガゾ~おくってね」


「いやいやいやいやいやいやいやいや――これ場所、南極だしっ!? 健康で氷の上で重い荷物を運べる、マイナス5度の環境でもヘッチャラな人、一ヶ月シャワ~浴びなくてもいい人で、その環境の3人と共存でき、さらにもっと臭い2000羽のペンギンと暮らせる事――って、ムリ!」


「え~! 月夜ならイケるよっ!!」

 イブキは両手で握り拳をつくって力説する。


「いや! ムリ!!」

 と、キッパリ拒否する月夜になぜか落胆するイブキ。


「えぇ~……ペンギンのガゾ~ほしっかたな~……」


「自分でやれば?」


「ん~……イブキさんセンサイだし、ムリかな~オフロはいらないとねれないからいちにちもいられないとおもう」


「……なんでウチは平気だと思ったんだ?」

 そう問い詰める月夜に曖昧な笑みでこたえるイブキだった。

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