わかりやすさ。
いつものバス停にて――
「ねぇ、月夜」
「ん?」
「イケガミさんっているじゃん?」
「あぁ……あのなんでもわkりやすく解説してくれる人?」
「そうそう。その人」
「ん~それがどうしたの?」
「いや~あの人が先生だったらイブキさんテストで良い点とれる気がすんだよね~」
「あ~わかるわかる。なんとなくだけど……すっごく良い点がとれそう」
「そっだ! ユ~メイなセンセーで打線組んでみよう」
「また、アンタは……」
「一番体育シュウゾ~」
「あ~できる、できる」
「2番数学え~あの人……誰だっけ? 名前がでてこにゃい……」
「もうダメじゃん!」
「あの人だよ!」
「だれ~?」
「今でしょ! の人」
「あ~」
「――ってか、あんまりユ~メイなセンセ~がいなかった」
「尾木ママとかは?」
「う~ん……なに教んの?」
「さぁ?」
「――ってか、ユ~メイなセンセ~に教えてもらってもやっぱダルいね勉強」
「結局ソコかアンタは……そういえば最初の池上さんはなんで出てきたんだ?」
「あ~……イケガミさんあんなにいろんなコトしってるのに自分の髪の増やし方とかはわかんないのかな~って……」
「そこに触れてやんな!」
月夜がイブキの肩に手を置くと諭した。