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いまはしってるアレ。
いつものバス停にて――
「う~……ねむ……ダル……」
イブキがダルそうにフラフラとあぶなげな足取りで現れる。
「ど、どうしたの? またゲ~ムのやりすぎ?」
イブキの様子に一瞬、驚いたもののすぐにいつもの事だと思い直し、呆れ顔で問いかける月夜。
「ち、ちがうモン!」
一瞬ドモった上に挙動まで不審になるイブキ。
「ふ~ん……じゃ、なんで眠いの?」
「そ、それは……………………………………………………………………………」
イブキは少し考えた後、
「せ、せんきょカ~がうるさくて」
「いや、夜走ってないし」
「そ、そうなの?」
「うん。確か夕方ぐらいからダメとかって聞いた事があるよ」
「そ、そうなんだ。あ~ホントねむいな~」
「誤魔化せてないから!」
「まあまあ、ここはイブキさんのスマイルにめんじてゆるして」
「そのアホ面だと許せるものも許せなくなるよ」
「ガ~ン!」
そういってわかりやすく落ち込むイブキだった。




