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みそこ~か。
いつものバス停にて――
「ねぇねえ――」
月夜がスマホ片手にイブキに話しかける。
「ん~?」
イブキは読んでいた『ハイテク製品!? 運命の人と出会うとフォックが外れるブラ』という記事から目を離す。
「最近、なに食べた?」
「さいきん? う~ん……はるヤサイのきせつだし~タケノコとかキャベツをつかったのがおおいかな~」
イブキが少し考えながら答える。
「あら、美味しそう」
「キャベツつかったパスタやロ~ルキャベツなんかとか、タケノコごはんとか……あっ! イチゴなんかもおいし~よね」
「ふふん。イブキ――」
月夜がスマホを左右にフリフリしながら、
「味噌汁がバストアップに効果があるらしよ」
「ホントっ!?」
ビックリするぐらいの勢いで喰いつくイブキ。
「かして! そのスマホかして!!」
そこ日から一週間、イブキは味噌汁ばっかり飲む様になったイブキだった。




