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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
372/4316

あくび。

いつものバス停にて――


「ふぁ〜」

イブキが片手を挙げ、大口でアクビをする。もう一方の手は口に当て隠そうとしているが、手ちっちゃくてあまり隠れていない。


「う〜……むにゃむにゃ……」

アクビのさいにでてしまった涙をコシコシと拭っていると――


「月夜⁉︎ みてたのっ⁉︎」

一部始終をバッチリ見ていた月夜に気づくと慌てて正す。


「な〜に〜?」


「いや、すっごい演技力だなって」


「エンギ?」

月夜言葉に小首を傾げるイブキ。


「ほら、あまりにもこのままだったから、ついいつものモテるための仕草だと思って……」

そう言って月夜が掲げたスマホ画面には、


「『カワイイあくびのシカタ』? ちょっとかして――ふむふむ……」

記事を読み進めていくと、さきほどイブキがした仕草のまんまが男ウケすると書かれていた。


「おぉ! じゃ、イブキさんモテんじゃん! よぉ〜し、このままずっとネブソクつづけるよぉ〜」


「――の前に」

月夜がカバンから櫛と化粧品を取り出すと、


「髪ボサボサでクマがあったら男性も逃げちゃぞ」

そう言いながら櫛でイブキの髪梳かし、ファンで目元クマを隠してあげるのだった。

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