表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
362/4332

【モヤっとします】げきおこほん。

 いつものバス停にて――

 ピピっ。

「よ~かいメダルセットオン!」

 イブキが自身のスマホにむかってそんな事を叫ぶ。


 ププっ。

 そんな機械音とともに――


『私にはいろんなことができますが、妖怪を召喚することはできません…』

 と、表示された。


「なにやってんの?」

 その様子を見ていた月夜が声をかける。


「んっとね~……さいきんSiriちゃんのハンノ~がおもしろくていろいろはなしかけてんだ」

 ニコニコ顔でそういいながら手にもったスマホをふる。


「おなじコトいってもね~ビミョ~にリアクションがちがうんだよ」


「そうなの?」


「うん! たとえば――」

 イブキがそういってホ~ムボタンを長押しすると――『ピピっ』という電子音が鳴り音声入力モ~ドになる。


「よ~かいメダルセットオン!」


 続いて――『ププっ』という電子音の後に、


『すいません、呼び出せません…妖怪のしわざかもしれません』


「――ね。さっきとおなじコトいったのにリアクションがちがうでしょ」


「本当だっ! へぇ~おもしろいね」

 そこでふとなにかを思い付いたみたいに、


「あっ! そ~だっ!! ねねウチに貸してみて」

 そういって月夜は――


「オ~ケ~Google」

 割と良い発音でアップル製のスマホに音声入力してみる、


 ププっ。


『おもしろい冗談ですね。座布団を差し上げるほどではありませんが、おもしろいです』


『おもしろいは愉快という意味ではなく興味深いという意味ですよ』


「月夜、月夜! Siriちゃんオコだよっ! あやまったほ~がいいよ!!」


「う、うん。ごめんなさい」

 

 ププっ。


『いいですよ』


「よかったね。ゆるしてくれたよ」


「……う、うん……ってかなにこれ?」


 月夜としてはなんか釈然としない展開になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ