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こごと。
いつものバス停にて――
「子供の頃に親に注意されてもど~~~~~~~~~~~しても治せなかった事かぁ~」
月夜がスマホでネットニュ~スを読んでいると、そんなタイトルのアンケ~ト記事がきになった。
「ウチも小さいころ、爪を噛むクセあったなぁ~」
月夜がJKとは思えない、雰囲気でしみじみと呟いた。
「月夜ってち~さいコロあったんだっ!?」
「アンタはウチを一体なんだと……」
月夜がジト目でイブキのほうへ視線を送ると、
「ん? なんだろ~……ゴリラ?」
「なんでよっ!」
月夜が抗議の声を上げる。
「――っと。い、イブキはないの? 親に言われても治せないクセ」
月夜が感情を抑えてそう振ると、
「う~ん……イブキさんそ~いうのないな~。ホラ、リョ~シンがふたりともホ~ニンシュギだし! それより月夜はうすいホンのコトはなんもいわれないの?」
「……さすがに親バレしないよ~にしてるわよ」
今日は始終、劣勢な月夜だった。




