めしてろ。
いつものバス停にて――
「ふ~ん……これが2015年春モノなんだ~」
月夜が自分のスマホでオシャレ系ニュ~スを見ている。
「ガウチョパンツかぁ~」
月夜がヒザ下丈まであり、裾がフレアスカ~トのようにフンワリと広がったズボンのようなスカ~トなような中途半端な物に興味を示していると、
「にゅ~……おなかすいた~……」
隣でイブキがそんな声とともにお腹から『きゅ~』と可愛らしい音がする。
「? 朝たべてないのイブキ」
「うん……きょ~はいそがしくってさ、たべられなかったんだよね~」
そういってイブキはお腹を押さえる。
「それで、ゲ~ムニュ~スよんでたら、『ゲ~ムでてくるモノでユ~ザ~たべてみたいリョ~リ』ってキジよんでたら……」
「なにそのメシテロ的な記事っ!?」
「それでも、ついついよんじゃったんだよね……」
そういってフラフラとあぶなげな足取りになる。
「しょ~がないな~」
月夜はそういうとカバンの中からカロリ~メイトを取りだすと、
「ウチがこれ食べるから、自分が食べてるように想像するんだよ」
そういって月夜が目の前でサクサク食べのを、
「オニ!」
目の幅の涙を流しながら見てるだけのイブキだった。




