表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
322/4324

ひえろぐりふ。

 いつものバス停にて――


「イブキ~」

 珍しくイブキのほうがさきに着いていた今日、後からやってきた月夜が現れるなり、


「んにゃ?」


「さっきトLINE~クで送ってきたコレってなに?」

 そういって見せたスマホ画面には2匹のヒヨコと鳥と包丁と波線と他に形容しがたい斜めの線と貝っぽいのと、Δな表記が並んでいた。


「んとね~……それはコダイえじぷとのコトバで『なんじはどこにいるのか』ってイミなんだよ」

 イブキの返答に月夜は、


「いや……普通に送ってよ……古代エジプト語をウチが読めるワケないじゃん」


「でも、おっかしいな。したのほ~にニホンゴでいみがかいてあるハズなのに……」


「えっ! あっ!ホントだ。下の方に『汝はどこにいるのか』ってはいってる」


「ふふり」

 と、言うイブキと同時に月夜のト~クにもう一つスタンプが表示される。表彰台みたいなやつと安全ヘルメットみたいなやつと青い四角の箱のような文字だ。


「意味は『満足』――いや、普通に言えよ! 目の前にいるんだしっ!」

 続いて、赤い鳥とトカゲと尿瓶のような文字が――


「意味は『怒り』――こっちのセリフだよっ! なんで目の前にいるのにLINEト~クの――しかもヒエログリフで会話しないといけないのっ!!」

 続けて、蛇と箒とうずまきと、形容できない4つの文字が送られてきた。


「意味は『汝自身で判断を下せ』――うっさいわっ!」

 さすがに悪いと思ったのかカバンからブラックサンダ~を取り出して、月夜に渡すイブキだった。


「帰りにスタバでベンティね。イブキの驕りで」


「た、たかいよぉ~」

 その抗議をプイっと横をむいたままブラックサンダ~を齧る事で無視する月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ