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くの〜
いつものバス停にて――
「下着メ〜カ〜が睡眠用のブラを販売⁉︎」
月夜がオシャレ系ニュ〜スを見ていると、そんな見出しも記事が目に停まった。
「ん? そんなのヒツヨ〜あんの?」
月夜の呟きが耳に入ったのか心底、不思議そうな顔をしたイブキがそんな事を言った。
「仰向けで寝ると息苦しくなったり、うつ伏せで寝ると肩や背中痛くなって起きちゃうじゃん。寝返りもやりづらいし」
「……そんなケ〜ケンしたコトないよ」
月夜はイブキの見事ツルペタな胸に視線を合わせた後、
「……いいな」
「なにがっ⁉︎」
持つ者しかわからない苦労を理解できないイブキだった。
 




