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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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しゅみれ〜しょん。

いつものバス停にて――


「も〜すぐバレンタインかぁ〜……」

切なそに呟き、冬の澄んだ空へ向かって『はぁ〜』と真っ白なタメ息を吐き出す。

「前から思ってたんだけど……」

その様子に月夜が口を開く。

「ん〜……?」

「そんなに恋人ほしいなら街で暇そうな人に声をかけてみればいいんじゃない?」

「そ、そんなコト……は、ハズかしい……」

「清純かっ⁉︎ 彼氏ほしいほしいっていってる割に恥ずかしいのっ⁉︎」

「いや……だって……やっぱしオトコのヒトからコクハクされたいじゃん」

「ちなみに女子のナンパ成功率は77パーセントぐらいらしいよ(男性は18パーセント)」

月夜がネットニュ〜スアプリを見ながら、

「うっ! いや……う〜ん……」

しばらく腕組みして悩むイブキ。

「やっぱしダメ! さいしょはコクハクされたい!」

「ふ〜ん……例えばどんなふ〜に?」

「ふぇ⁉︎ たとえばって?」

「う〜ん……ほら、どんな風に好きって言われたいの? 自分の理想のシュチュエーションとかないの?」

「リソ〜……リソ〜かぁ〜……ちょ〜ゼツなんどのクソゲ〜をプレイしながらセ〜シンホ〜カイすんぜんで「じつはおれおまえのコトが――」みたいなかんじがイイっ‼︎」

「うん! そんな男性絶対いない‼︎ あきらめろ」

キッパリ言い切ってイブキの夢を壊した月夜だった。

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