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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
29/4295

ぬこ。

 いつものバス停にて――


「ヒーロー猫大人気かぁ~」

 イブキがスマホで動画を見ながらポツリと呟く。

「ヒ~ロ~ネコ?」

「月夜知らないの? ヒ~ロ~猫のタラちゃん」

「タラちゃん?」

 月夜の脳裏に磯野家の猫が思い浮かんだが、あれはタマだ。

「アメリカでね、子供が犬に襲われてるトコを颯爽と現れて体当たりで撃退した正義のヌコなんだよ!」

「へぇ~」

「事件後タラちゃんはインタビューに――」

「インタビュー!? しゃべんの? そのネコ!」

「いや…………正確には襲われた飼い主の少年のインタビューなんだけど……10針を縫う大怪我を追いながら飼い主のジェレミーくんは「タラは英雄なんだ。ヒゲもあるし」と語ったんだカンドーだね! そして可愛いんだこのネコ。ソファーでくつろぐ姿なんかサイコーなんだよ!」

「ふ~ん。なんかいい話しだね」

「うん! タラちゃんにはマイナーリーグで始球式のオファーまできてんだよ」

「始球式!? ボール投げれるの! ネコなのに!!」

 月夜のイメージ内でタラちゃんは完全にスーパーマンの顔にネコの顔をペーストした状態になっていた。

「まあ……飼い主の方がなんとかタラちゃんの腕にボールを当てて投げた風にしたり、タラちゃんがなげたように飼い主のかた投げたりと四苦八苦してたけどね」

「まあ、そうだよね」



































「でも可愛いからヨシっ!!」

「どうでもいいけどイブキは動物飼うなよ」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! せっかくイイハナシで終わろうとしてたのに……」

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