がったい。
いつものバス停にて――
「おぉ! こ、これはスゴひ!!」
イブキがスマホを見ながら拳を握りしめ一人興奮している。
「ハ~ゲンからお餅のはいった新味でるんだ~」
月夜はあえてイブキを放置し、自分の興味のある話題を口にした。
「そんなコトより、これみてよ!」
「そんな事!? アイスの中にお餅がはいってんだよ! きなこ黒蜜とかメッチャおいしそうじゃん!!」
「でも、アイスだよ! こんなサムいのにアイスなんて……あったかいへやでたべたいな」
「でしょ! 美味しいは正義なの!!」
「こっちもすっごいよ。ほら――」
そういって掲げるスマホの画面には――
「なのこれノ~パソ?」
「っぽくみえるケド、じつはこれね――プレステ4とエックスボックスワンががったいしたツインハ~ドなんだよ!!」
「うわっ! すっごくど~でもイイ!!」
イブキの解説に即座にそう言い切る月夜。
「なんでよっ! これがあれな――これさえあれば……うんっと……えっと……」
「うん。わざわざ合体させる必要ないもんね。そりゃ使用用途も思いつかないよ」
「でもガッタイはセ~ギだよ!!」
「そ~かな?」
「そうだよ! ゼッタイそう!! ためにしにイブキさんと月夜をガッタイさせてみれば、そのスゴさがわかるよ」
「合体って」
「カラダのみはったつなイブキさんとエロエロボディだけどセ~カクはゴリラの月夜がガッタイすれば、エロエロボディにジョシリョクがたかいパ~フェクトじょしができあがるよ!!」
「ウチの性格がゴリラってのは百歩譲るとしても、それだとイブキのよ~に頭が悪いままだけど……それでもパ~フェクトなの?」
「……かんがえてなかった」
パ~フェクト女子への道は遠い。




