表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
28/4290

ドジっこ。

今日も今日とていつものバス停――


「月夜。世の中には『偶発的に掴む幸運』(セレンディピティ)というモノがあるの知ってる?」

「…………」

「古くはペニシリン。最近ではHydroやTitanという熱硬化性ポリマー、これは強靭で自己修復機能まである新素材でパワードスーツの設定で使えるな~っておとーさんが言ってた。この素材ね、普通のプラスチックポリマーを作る途中でドジっこが材料を入れ忘れたために発見されたんだよ!」

「……イブキ」

 月夜はそっとイブキの肩に手を置くと、

「その主張だけで――」








「学生カバンとゲームキューブを間違えて持ってきた事を正当化するには無理がある」

「な、なんでよ! げ、ゲームキューブあればなんだってできるモン!」

「むしろ、ソフトもコントローラーも接続コードさえないゲームキューブじゃ、なんにもできないと思うが……」

「で、できるモン! ゲーマーが選ぶ『この世にゾンビがあふれたときに手に取る物』ランキング1位なんだよゲームキューブ!」

 キンコーン! (そんなランキングありませんbyググレカス先生)

「それにしても何故ゲームキューブとカバン間違える!? さすがにドジっこでもやらないレベル」

「この取っ手のせいだよ! 据え置き(コンシューマー)なのにこの手に妙になじむこの取っ手のせいでカバンと間違えちゃったの!

「わかった。わかったから。さっさとカバン取ってきな。さすがにドジっこの重要性を説いても先生は許してくれないと思うし……」

「……うん。わかった」

 トボトボと家に向かって歩き出すイブキ。



















「最初から素直に取り行けばいいのに……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ