表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
263/4294

おおみそか。

 いつものバス停にて――


「おおみそか~!!」

 イブキが元気よく両手を振り上げて叫ぶ。

「――でも、キョ~もガッコだぁ……はぁ~」

 徐々に尻すぼみしていき、最後に真っ白なタメ息を吐く。

「いいじゃない。大晦日って夜が本番でしょ? あ! 一緒に初詣行く?」

「うん! いくいく」

 沈んだ表情が一瞬にして楽しそうに輝く。

「――って、そ~じゃなくって! お~みそかだよ月エモン!」

「ウチを22世紀からやってきたネコ型ロボットにするな~!」

「そ~だよネ。ベンリなド~グだしてくんないし、だいたいなんで月夜もいっしょにガッコいくのさ、さすがにお~みそかはブカツないでしょ?」

「ないよ。ウチは学校で勉強するだけ、集中できるし、先生もいるし、バスは定期でお金かかんないし」

「ねぇ月夜――ちょっとはやめのとしこしソバたべたくない?」

「さ、行くわよ。ソバは今夜の楽しみにとっておくとして」

 そういってイブキの真っ白でフワフワのマフワ~の端を掴むと学校へと連行していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ