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せ~ろん。
いつものバス停にて――
「はふ……きょ~もなつふゆコラボしゅくだいほしゅ~か……」
世間はとっくに冬休み。しかしイブキはいつも通り制服に身を包み寒さ対策にでっかいマフラ~で首から口元までを覆っている。
「自業自得でしょ」
そういう月夜も制服姿で細長い布の包みを抱えていた。
「月夜はシュギョ~がすきだからイイけど、デリケ~トなイブキさんはこんなサムいひはあったかいへやにこもってないとカゼひいちゃうよ! おんなのこはひやしちゃダメなんだよ!」
「修行ゆ~な! 部活、部活。それにイブキはデリケ~トじゃないし、バカはカゼひかないし、ウチも女の子だけど冷えてんだからガマンなさい!」
「うぅ……月夜がおんなのこってトコいがいはグゥせ~だ」
「ウチが女の子ってトコもグウの音が出ないほどの正論よ!!」




