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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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イブのよる。イブキ編。

これは独り身の人がイブキと二人っきり過ごすといシュチを元に執筆されています。

実際にはイブキは家族とともに過ごしました。


「お〜。はやっかたネ。あがって、あがって。イブキさんのリョ〜リできてるよん」

そういってイブキはエプロン姿のまま満面の笑みを見せる。

家着なのか、ショ〜トデニムと『大丈夫だ。問題ない』というセリフと共に描かれた金髪キャラTシャツにエプロンという少し寒そうな格好だった。

「はやくドアしめてよ。さむいよ〜」

外の風が開けたドアを通してイブキに吹き込み、ラフな格好のまま身体を震わせた。

「はい。スリッパ」

用意されたスリッパはとても暖かった。おそらく事前に暖房の近くに置いておいたのだろう。こ〜いった細やかな気配りができる性格とは思えないのだが……少し付き合ってみると、その考えは間違いだったと気づかされる。ショ〜トデニムから伸びる生脚でに今年、流行ったディズニー映画のキャラ物のスリッパを履き、ペタペタと音を出して歩くイブキの後ろ姿を見ながら、そんな事を考えていた。


「たべてたべて」

リビングにコートと荷物を置き。ダイニングに通され、互い向かい合って座る。

大きめのダイニングテーブルには二人で食べるには丁度良いぐらいの料理が並べらていた。

前菜のローストビーフがのったサラダを食べ終わるぐらいのトコロでイブキが席を立つ。

「ちょっとまっててネ〜」

そういって席を外し――2、3分後戻ってくる。

「はい。チ〜ズフォンデュ。テーブルにあるフォカッチャやタマゴ、ヤサイからめてたべてネ」

言われるままにホカホトロトロのチーズがはいったカップの中にナンのようなフォカッチャをいれ、パクリと一口―― イブキが自信満々言い切っただけあって美味! 控えめの味つけに濃厚なチーズが合う‼︎

その他も手間暇かけた物ばかりでとても美味だった。

「ケ〜キもあるから、あとでイブキさんのヘヤでたべよ」

料理の空き皿を片ずけながら、時計をみると既に20時を過ぎており……そういえば先程からイブキの両親の気配がないよ〜な気が……。

「うん? きょ〜はおと〜さんたちオシゴトでかえってこないよ〜」

自分の言った言葉の意味がわかっているのか、いないのかあと片ずけをしている小さな背中からは、伺いしる事はできなかった。

「さきいってて〜うえにあがったドアにイブキさんのヘヤってかいてあるから」


「よっと」

しばらくすると、イブキがトレーにドリンクと二人分のケ〜キを載せ、手が塞がっているために足でドアを開閉した。

「あ! そこにおりたたみのテ〜ブルあるからだして」

いわれるままに折りたたみ式の小さなテ〜ブルを広げると、そこ上にトレーを置く。

その後はてっきり食事のときのように対面で座ると思っていたらイブキが隣に――身を寄せるよう座った。

「きょ〜はあさまでいっしょだよ」

そう言って好奇心と不安の入り混じったような表情をみせる。

そういえば少し頬に朱に染まっているよ〜にも……。

「はい。やさしくあつかってね」

そういってマウスを渡してくる⁉︎

「さぁ〜きみはいまからピザやのバイトだよ! せまりくるキグルミからにげきるんだ! 難易度は――サイコ〜で」

興奮に顔を蒸気させたイブキからノ〜パソを渡され『five Nights at. Freddy s2』といった文字が踊っていた。

「せかいでまだ7にんしかクリアできてないゲキムズなんだよ! はちにんめをめざしてがんばろ〜! お〜‼︎」


翌朝――


朝靄の立ち込める中で、

「クリアできなかったネ」

結局、一晩中、鬼畜超絶悪鬼羅刹修羅難度のゲ〜ムをやらされ続け身も心も憔悴しきっていた……。

「でも……またライネンもいっしょにすごせるといいな」

そういって無垢な笑顔をみせるイブキを見た瞬間「まあ、これはこれでいいか〜」と思う……帰ったら寝よ……。

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