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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
234/4293

まっさらじょし。

 いつものバス停にて――


「ぬう……」

 イブキがイライラした感じで呻き声を出す。

「どしたの? イブキ」

「うん? えっとね……このスレみてたの」

 そういってイブキは某大型掲示板のまとめサイトが映し出されたスマホを見せる。

「『彼氏がほしいって言ってた好きな娘に告白した結果』?」

「そう」

 イブキが続きを読んでくれというようなジェスチャ~をする。

「ええっと……数回デ~トして目の前で『彼氏がほしいほしい』と連呼してたのでチャンスだと思い告白したらフラれた――あ〜相手の娘は恋愛感情はまったくなかったタイプの話しか〜」

「え〜。す〜かいデ〜トしておいてそれはないよ」

「ウチも男友達いた事ないからわっかんない」

「……だよね」

今年も一人で過ごす可能性が濃厚な恋愛経験ゼロJKの二人だった。

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