ねがい。
いつものバス停にて――
「あ! これほしいかも」
月夜がスマホでオシャレ系ニュ~スの中にのっていた真っ白でふわふわのニット帽を見ながら呟く。
「これは? これは?」
そういってイブキも自分の大型スマホに映されたのは、身体のラインがくっきり浮き出る感じのタ~トルネックの真っ白なセ~タ~だった――その画像の下には『男性がムラっっとくる女子の秋冬コ~デ』という文字もあった。
「え~。これなんかエロくない?」
月夜がイブキの推したタ~トルネックのセ~タ~をそう評す。
「そうかな? ハダまったくロシュツしてないよ?」
「そうだけど……身体のラインでちゃってるし、裸よりエロいかも」
「だから、いいんだよ! おとこのヒトがそのカッコのイブキさんをみて→セクシィ~!→ムラッ!→コクハク→カレシできる。のコ~スで」
「その作戦――」
「ん?」
「イブキのセクシ~ってトコで止まると思うよ」
「ぬう……やっぱしサンタさんに『ムネがおっきくなりますよ~に』ってたのんだほ~がいいかな? でも、それだとチャンスがライネンに――」
そんな事を言ったイブキの肩に月夜は優しく手を置くと、
「サンタさんにそんな無茶頼んじゃダメだよ、イブキのムネをおっきくする事なんてシェンロンやポルンガでもできるかど~かなのに……サンタさんに頼むなんて完全に手に余るよ」
月夜がそう言い切った。




