クリスマスまであとひと月。
いつものバス停にて――
「クリスマスまでにカレシをゲットするホウホ〜‼︎」
イブキがスマホのネットニュ〜スを閲覧していると、そんなタイトルの記事が目に留まった。
「また、そんな記事読んで」
月夜そんなイブキを呆れた表情で見ながら、
「そんな記事参考にしたって、今まで全く成果なかったじゃん」
「こんかいはセ〜カあるかもしんないじゃん」
と、めげずに応じるイブキ。
「まあ、がんばってね」
と、月夜の投げやりな対応に、
「いいもん。イブキさんがんばるもん。ひとつきごにひとりでさびし〜クリスマスすごしながら、シチメンチョ〜たべてる月夜がソ〜ゾ〜もできないよ〜なホットなクリスマスすごしてやるんだもん!」
イブキもやや意地になりながら呟く。
「あ〜七面鳥美味しそう。今年はいいクリスマスになりそう」
「ぐぬぬぬぬぬ――」
「あ! でも――」
月夜が何かを思い出したように、
「イブキは今年、男性と二人っきりで過ごすんじゃない?」
「ほえ?」
「夏休みの宿題やってないもん担任と二人で――」
「月夜、シチメンチョ〜かってあげるからシュクダイてつだって!」
慌ててそう持ちかけるイブキだった。




