かすたむ。
いつものバス停にて――
「お〜!」
イブキがいつも通りにスマホアプリでテクノロジ〜関係のニュ〜スを見ていると、そう感嘆の声を上げた。
「月夜、月夜」
即座に隣でオシャレ系ニュ〜スを見ていた月夜の肩をバンバカ叩く。
「ちょ――痛いって、見るから見るから、そのバシバシやめて」
月夜が叩かれた肩を抑えながらイブキの大型スマホを受け取り、
「来年には5000円のスマホが登場?」
「そ〜なんだよ! みてよじぶんでモジュ〜ルされたパ〜ツをえらんでくみたたていくみたい」
「ふ〜ん。なんかよくわかんないけど、すごい事なの?」
「すごいコトだよっ! いままでカンセ〜ヒンをかうしかなかったシジョ〜にじぶんごのみのモノがつくれるよ〜になるんだよ!」
「スマホなんて既製品で問題ないじゃん。まあ、5000円っていう安さは魅力だけど」
「いろいろつけれるんだよ! ジド〜ダンセ〜ホカクキノ〜とか」
「いる⁉︎ それいる⁉︎ あっ! でも、さらに自動男性専用カップリング機能まで付いてたらほし〜かも」
「いる⁉︎ そんなキノ〜いる⁉︎ それよりもジバクソ〜チでしょ!」
「いる⁉︎ その機能いる⁉︎ それよりも――」
結局、夢と妄想のみが際限なく広がっていく話題だった。




