ば〜ちゃるがさつ。
いつものバス停にて――
「男性が嫌がるIT系ガサツ女特徴」
月夜がそんな記事をみつけた後、ジ〜とイブキのほうに視線を合わせる。
「そういえばイブキってさ〜」
「ん〜?」
イブキが『男性がキュンとなる女子の仕草』という如何わしい記事を読んでいたイブキが頭を上げる。
「この前イブキの部屋に行ったときの事なんだけど――」
「あ〜いっしょにねたときの」
「う〜……そ〜いう覚え方されてんのもアレだけど、その時。イブキって、部屋綺麗だけどデスクトップのアイコンとか結構、雑だよね?」
「えっ!」
「整頓もせず、あっちこっちにいろんなアイコン散らばってたり」
「う~……だって、だって。いっけんチラばってるよ~にみえるけど、あれがベストなかんじなんだよ」
「でも。部屋が綺麗でもそ~いうトコで幻滅しちゃう男性もいるんだってさ」
「へやがキレ~でもか~」
「これからパソコンの中も整理したほうがイイじゃない?」
「ダイジョブ! なんかへやまであげちゃったら、もうワナにかかったレアモンスじょ~たいでのがさないよ!!」
「男性モンスタ~扱い!?」
「月夜……おとこはみんなモンスタ~なんだよ」
「狼とは聞いた事あるけどモンスタ~は初耳だわ……」
疲れたように呟く月夜だった。




