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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
211/4292

ば〜ちゃるがさつ。

いつものバス停にて――


「男性が嫌がるIT系ガサツ女特徴」

月夜がそんな記事をみつけた後、ジ〜とイブキのほうに視線を合わせる。

「そういえばイブキってさ〜」

「ん〜?」

イブキが『男性がキュンとなる女子の仕草』という如何わしい記事を読んでいたイブキが頭を上げる。

「この前イブキの部屋に行ったときの事なんだけど――」

「あ〜いっしょにねたときの」

「う〜……そ〜いう覚え方されてんのもアレだけど、その時。イブキって、部屋綺麗だけどデスクトップのアイコンとか結構、雑だよね?」

「えっ!」

「整頓もせず、あっちこっちにいろんなアイコン散らばってたり」

「う~……だって、だって。いっけんチラばってるよ~にみえるけど、あれがベストなかんじなんだよ」

「でも。部屋が綺麗でもそ~いうトコで幻滅しちゃう男性もいるんだってさ」

「へやがキレ~でもか~」

「これからパソコンの中も整理したほうがイイじゃない?」

「ダイジョブ! なんかへやまであげちゃったら、もうワナにかかったレアモンスじょ~たいでのがさないよ!!」

「男性モンスタ~扱い!?」

「月夜……おとこはみんなモンスタ~なんだよ」

「狼とは聞いた事あるけどモンスタ~は初耳だわ……」

 疲れたように呟く月夜だった。

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