【突然腐】かれしのつくりかた。
いつものバス停にて――
「カレシってさ〜」
寒さが厳しくなりつつある秋のある日。
「ど〜やったらできんだろ?」
活動的な生脚スタイルだったイブキも寒さの影響で膝まであるニ〜ソックスを履き、頭にはニット帽をちょこんと載せた冬制服姿で呟いた。
「ん〜……そりゃ〜ある日、男子が告白してきてできるんじゃない?」
紺色のカ〜ディガンにホットココアを飲んでいた月夜が応える。
「コクハクまちなの?」
「好きな人いれば、自分から告白するのもアリなんじゃない? イブキいるの?」
「……いない」
「じゃ、男子からの告白待ちじゃない? でも、突然ど〜した?」
「ほら、あとひとつきちょっとでクリスマスでしょ?」
「あ〜なるほど」
「コトシもカレシなしだとコタツにアゴをのせたまま、ゆっくりジカンケ〜カをまつだけのひになっちゃうじゃない」
「そんな事してんのっ⁉︎」
「だって、そとはコイビトド〜シがあるいてるし、ツイッタ〜とかはラブラブつぶやくばっかだし――もうマオ〜ふっかつのギシキとかしたくなちゃうよ」
「かりにも聖夜になに考えてんのよ!」
「月夜だって、そ〜いうヤカラをと〜くからピスピスいぬきたいとかおもってるでしょ?」
「ウチはカップルよりも、そんな日に男二人で歩いてるのを見つけていろいろ考えるほ〜が忙しいのっ!」
「ごめん……月夜がなにをいってんのかわからない」
完




