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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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よく訓練されたクソゲハンタ~とよく訓練されたJK。

いつものバス停――


「はむはむ――」

「ングング――」

 二人は紙の包みに入ったコンビニのからあげを食べていた。

「てりやきおいし~」

「なんのなんのフツーのヤツイケるよ~」

 二人は仲好くベンチに座り大粒のからあげを食べ、頬がポッコリと膨らんでいる。

「お!」

 月夜が自分の食べていたてりやきマヨネーズの中にアル物を発見し爪楊枝で刺すと、

「イブキ! イブキ!」

「んにゅ?」

 イブキはお気に入りの野菜ジュースを飲んでいると月夜から楊枝にささったからあげを見せられる。

「見て! 見て! ほら噂の鳥型妖精が刻印されたレアからあげ――レアカラだよレアカラ!」

「お~! でも意外とフツーだね。もっと――こう――光ってるとか無意味にフレーバーまぶしてるとかそんなの期待してたのに――って、レアカラいただき!」

 イブキは目の前に差し出されたからあげをパクっと一口で。

「あぁ~!! なにすんのよ! せっかく、せっかく大事に観察して写メとってちょっとづつ味わって食べようと思ってたのにぃ~!」

 目に涙さえ浮かべて猛抗議する月夜にアブラでテッカッテカに光った唇を舌先でチロチロと舐めとった後、

「ふふふふふふふふ――あまいね月夜。よく訓練されたクソゲーハンターは最後の最後まで油断しないモノなんだよ。50時間かけてエンディングあと一歩というトコで油断してゲームオーバーになるコトもあんだよ。真のハンタ~は淡々と――まるで狙撃者がごとく無感情に仕事を処理して、戦犯リスト(スタッフロール)を心の死神ノートに書き写した後にようやく余韻に浸るんだよ! 一番の獲物を前に舌なめずりしてちゃダメ! 悪いけど月夜、君とは一緒に仕事はできないよ」

「ふ~ん……言いたい事はそれだけかな? イブキ」

「ん! なんでカバンで素振りしてんの?」

 月夜のカバンスイングはなかなか腰が入って「ブフォオン!!」と良い音を響かせていた!

「あれ? な、なんか月夜変なオーラ見えるよど、どうしやのかな~」

















 そして朝のバス停で大気を切り裂く鋭い轟音と少女の悲鳴が響いた!

 でも、まだバスは来ない。

ググレカス先生の一言メモ


焼印入りのレアからあげは1000粒に1粒の割合で入ってるようです。昨年10月から期間限定の新商品にのみ入れていたそうだけど、今年5月から定番のレギュラー、レッド、北海道チーズ全ての種類に焼印が混ざっているそうです。




ググレカス先生ありがとうございました。

ちなみに先生はアニメ文化に詳しくて優しく包容力があって、でも情熱的な男性がタイプだそうです。

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