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へんけ〜
いつものバス停にて――
「おっ! 月夜、月夜‼︎ これみて、みて〜‼︎!」
イブキが最新のテクノロジーを紹介するニュ〜スアプリを見ながら興奮した声をあげる。
「ん〜? どしたの?」
月夜が冷たい秋風に身を震わせながらイブキの話題に付き合う。
「外国の自動車メ〜カ〜が一般車が用途に合わせてトラックやSUVに形を変える車を発表?」
「そうなんだよ! しかも――」
「小型無人飛行の技術も開発中?」
「すっごいよね! ヘンケ〜して空もとぶんだよ! ユメがひろがるよ! ロマンがあるよ‼︎ ワクテカだよっ‼︎!」
そういって瞳を輝かせてるイブキに「さすがにこれ嘘だろ」っと言い出せない月夜だった。