あきばて。
いつものバス停にて――
「夏の過ごしかた原因で起こる秋バテに注意――だってさイブキ」
「そんなジカンサくるモンなの? イブキさんわかいからキンニクツゥ〜とかも2ジカンゴにくるよ!」
イブキがドヤ顔で二本の指を立てて言い切った。
「う〜んとね……夏場に冷房の効いたとこでアイスなどを食べ過ぎた場合とか――」
「うっ!」
イブキの脳裏に夏休み中の光景――冷房の効いたリビングの真ん中に大の字でひっくり返って扇風機の風に当たりながたアイスを口に入れスマホゲ〜ムしていた自身の姿が浮かぶ――ちなみに服装はそのまま外出できる格好ではないとだけ言っておこう。
「次は直近の原因で秋は昼と夜の温度差の影響で自律神経の乱れやすい時期。夏場にキンキンに冷えた部屋にいた人や猛暑の中から冷房効きすぎた部屋に戻ってくる事が多い人は注意!」
「そ〜いう夏はあついのにませてシゼンのままに〜とかロハスシコ〜するなら秋のはじめにちょっとダルだけのがまだマシかな〜」
「全否定! まさかの全否定‼︎」
「だって夏のあついなかですずしくしてたべるアイスはおいしいよ! 夏休みの一月半をレ〜ボ〜ぬきですごすぐらいなら、秋の2、3シュ〜カンをダラダラすごすほ〜がキカンもみじかくていいじゃん! つまり秋バテはジンルイがシンカしてえてあたらし〜秋のスタイルなんだよっ‼︎」
なにかを悟った表情でそう力説するイブキに月夜はなにも言えなかった。