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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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ぽにて。

いつものバス停にて――


「ん?」

自分の背後に奇妙な気配を察した月夜は振り返った――

「うっ⁉︎」

月夜の首がグキんと妙な音を立てる。

「あぁ〜うごいちゃダメだよ」

イブキが月夜の背中に長く垂れた髪の先端をいじっていた。

「痛ぅ〜」

月夜が涙目になって痛めた首に手を当てる。

「なに⁉︎ なにしてんの? イブキ」

月夜がいまだ髪の端をイジってるイブキに向けて批難の声を上げる。

「いや〜月夜っていつもキレ〜な髪してるから、ど〜なってんのかな〜っておもって……」

イブキが悪びれた様子もなく。

「ど〜なってるって普通よ、フツ〜」

「なんかねポニテをかわいくみせるテクがあいたいだからさ〜」

そういってイブキはスマホを見せる。

「ポニ〜テ〜ルをかわいくみせる3つのポイント?」

月夜がイブキの掲げるスマホ画面の見出しを読み上げる。

「そそ。なんか3つぐらいあって、ぜ〜やってんのかな〜きになちゃって」

「は〜? なになに――」

月夜がイブキのスマホを読み上げていく。

「ドライヤーで乾かすときは分け目をつくらずに前から後ろに乾かすかぁ〜あ〜やってるかも――」

「やってんだ⁉︎」

「うん。なんとなくやり始めたんだけどいいんだ〜これ。え〜っと……次は――」

「うんうん」

「あの……」

「ん?」

「すっごい興味もってるトコでアレなんだけど……」

「うん?」

「イブキの髪の長さじゃできないからね」

「ハっ‼︎」

イブキは自分の頭に手をやると短髪の端を摘んだ。

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