あぷり。
いつものバス停にて――
「ねぇねぇ――」
イブキが自身のスマホから目を離さず会話をしてきた。
「月夜ってさ〜どんなアプリいれてんの?」
「アプリってスマホの?」
「そそ――イブキさんのヨソ〜だと、ラーメンのアブラをつついてお〜きくするゲーム『無限ラーメン』はやってそ〜」
「いやいやいや――そんなアプリいま初めて知ったから、それにウチはスマホでゲームとかはあんまり……ニュースアプリや情報アプリの『グノシー』とかかな〜」
「そっか〜なぜかiOS審査にひっかかった『コンボイの謎』とかおもしろいのに〜」
「激ムズで既に10体がゲームオーバーしてるやつじゃん!」
「ゲームやいろんなアプリあるよね〜」
「正規のでも何十万らしいからAndroidも含めるとものすっごい数になるだろうね〜」
「かんたんにつくれんのかな?」
「ど〜だろ? 主婦の人がつくったとか見た事あるし割と簡単にできるのかな?」
「もしつくれんなら――夏休みなのに登校させようとする、きょだいセンセ〜から戦ったり逃げたりする『進撃のJK』」
「それより男子校で部を創設して友情や愛情を――」
「そんなBLまるだしなのぜったいダメ! もっと――『JKファタジ〜』とか『JKクエスト』『ティ〜チャ〜ハンタ〜』――」
「全部パクりじゃん! それより――」
それなりに楽しそうな二人だった。