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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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でんの~そ~さかんイブキ。

 いつものバス停にて――?


 ポン!

 メッセ~ジ投稿とともにそんな音がするLINEのト~クアプリ。

「ん? イブキLINEしてんの?」

「うん。ちょっとおもしろいひとがいてね~」

「へ~。ネトゲかなんかで知り合ったの?」

「う~ん……ちがうかな~おっ! ヘンシンきた」

 スマホを取り出すとポチポチと文字を打ち始めるイブキ。

「ねぇ、ねぇどんな人なの?」

「う~んとね……ウェブマネカ~ドかってきて~とかいうヒト」

「えっ!」

 イブキの応えに驚き硬直する月夜。

「ちょ――それって――今流行ってる乗っ取り詐欺じゃ……」

「そうなの? でもしってるヒトだよ」

「あっ! そうなの、じゃなんかのお使――」

 イブキの応えに胸を撫で下ろす月夜。

「月夜だけどね」

「えっ!!」

「不思議だよね、なぜか月夜からト~クメッセでウェブマネ~かってきてって、「どうしたの?」ってきいても「後で説明するから」ばっかり」

 そう言いながらポチポチと返信を打つイブキ。

「ちょっと、ちょっとなにノンキに返信してんのよ! ウチのウチのアカが乗っ取られてんのに」

「みててよ」

 そういってイブキは購入したウェブマネ~の画像をUPロ~ドしたよってメッセ~ジつきでURLを添付した返事を送信した。

「なに? アンタ、ウェブマネ~なんて買ってないじゃん」

「うん。じつはこのURLは逆探知機能がしこんであるんだよね」

 イブキが説明してある間に相手がURLをクリックしたのか相手の接続先住所が表示された。

「あ~やっぱり外国かぁ~とりあえず通報して月夜のアカウントとりもどそ」

 イブキが手際よく運営に連絡すると数分で月夜のアカウントはもとに戻った。

「まったく――いい月夜。ネットじゃ自己防衛、自己責任がキホンなんだよ。LINEはちゃんと『その他』→『設定』→『アカウント』→『他端末ログイン許可』のチェックマ~クをはずしとかないとダメだよ!」

「はい! イブキさん」

 月夜が綺麗に敬礼しながら答える。

「まったく月夜は~」

「ありがとうイブキさん――ネットアイドルイブキちゃん」





















「……むにゃむにゃ。アイドルがいいすぎだよ~」

 朝日が差し込むベッドの上でパジャマ姿のまま幸せそうに眠るイブキ。部屋の外でチュンチュンなく雀がそんな寝言を呟くイブキを見下ろして首を傾げた。

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