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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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かいだん。

 いつものバス停にて――


「うを!!」

 スマホ画面を凝視していたイブキがそんなリアクションをした。

 月夜はチラリと一瞥しただけで再び自分のスマホ画面へと視線を戻して、聞いている音楽に集中する。

 別段、二人の雰囲気が悪いわけではない。

「おわっ! そこできますか!!」

 再びイブキがそんな声を上げる。


――が、月夜は聞こえないフリをした。


「ふ~。やっぱり夏はこれだね~怪談、カイダン、こわいはなし、のろいの動画とか、ねぇねぇ月夜、月夜」

 ワイヤレスイヤホンで音楽をきいている月夜に声をかけるイブキ。

「やっぱし夏はこれだよね~ホラ~スポットにいってナマほ~そ~してるUP主がきづいてないおかしいトコにコメントしたり、テレビとはちがったたのしみがあるんだよね~。月夜はおばけっているとおもう? どんなキョ~フ動画がすき?」

「…………」

 イブキの声がきこえてないのか月夜はなんの反応もしない。

「イブキさんはねナマほ~そ~中にドアノブがガチャガチャ動――「わ~わ~わ~わ~」」

 突然、月夜がイヤホンの上から手のひらでポンポン叩きながら奇声を発する。

「怖い話し苦手なんだから聞かないようにしてんのに! 雰囲気で察しなさいよ!!」

「うん、しってたけどね」

「いじめっこかっ!!!」

 月夜が半泣きでそう返した夏のある日の午後。

 むかし、むかし、ネット接続環境が10人に3人ぐらいの時代――丁度携帯電話が普及して頃、友人に凝視をギョウシとよんだらギシじゃねぇ?って大笑いされました。同じ友人に凝固をギコじゃねぇ?っていわれてこの時も大笑いされました。なぜ私のが合ってたたのに笑われたのか意味がわらない……。

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