表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

序章

月明かりが差し込む広い部屋。

窓際に座り、月を眺めている1人の女。



俺が部屋入ると、すでに2人の先客がいた。


壁に寄り掛かりながら腕を組む男が、こちらを見て苦笑いする。

ソファに座っていた少年は、表情には出さないが明らかに不機嫌だった。


どうやら、俺を待っていたらしい。


「…遅れてしもうて、悪いなぁ。んで?俺らを呼んだ理由はなんかいな、女帝?」


とりあえず待たせてしまったことを詫び、ここに呼ばれは本題を切り出す。


女は月を眺めている。

紅い瞳が、月の光に照らされて宝石の様に輝いている。

__綺麗だと素直に思った。



「1週間後に、バトルラウンドが始まるわ」


女は月から目を離し、こちらに目を向ける。

美しい顔に、妖しい笑みが零れている。


「準備を始めるわ…各隊、1週間後に控え体力補充、武器の確認をしなさい」


「なんや、今回はえらい遅い知らせやな」


「きっと上がなにか考えているのでしょう」


壁に寄り掛かっていた男が、会話に加わる。


「ほんと、いい迷惑ですよねー。こっちだって準備があるってのにー」


ソファに座っていた少年も愚痴を零す。


「まぁ、そう言いなや。とりあえず俺らに出来る事をしようや、じゃあ女帝。準備でき次第報告するわ」


「ま、今回も僕らが優勝だけどねー」


「油断はいけませんが…確かに、王者の座は譲りませんよ」


「せやな。じゃ、行くかいな」


3人はドアの前に立ち、


「我の主に、栄光を」

「力を剣に、強さを盾に」

「主に勝利を捧げましょう」


そう言って胸に手を当てる。


「今回も、暴れてやるわよ」


そう言って妖しく微笑んだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ